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あなたのAI駆動開発パートナー IBM Bob を使ったアプリ開発
25 May 2026 -
Seigo TANAKA
開催日: 2026年5月25日
AI 議事録速報 を基に更新 5/27
JICUG IBM Bob活用事例発表会:あなたのAI駆動開発パートナー IBM Bob を使ったアプリ開発
ポストまとめ
JICUG / あなたのAI駆動開発パートナー IBM Bob を使ったアプリ開発 - posfie
決定事項
JICUGの今後の活動テーマとして、IBM Bobとその周辺を継続的に取り上げる
次回イベントは6月30日に開催予定(毎月1回開催)
次回テーマとしてインフラ関係へのAI活用を予定
議論のポイント
1. JICUGとは(コミュニティ紹介)
JICUGはJapan IBM Cloud User Groupの略で、IBM Cloudを活用するユーザーが運営するコミュニティ
IBMが主催するイベントとは異なり、ユーザー目線でIBM製品の活用経験を共有する場
IBM Cloudの契約有無・利用有無を問わず、興味のある人なら誰でも参加可能
2026年のテーマはAI(特にIBM Bob)
本日の発表は3本構成:①田中氏(IBM Bob 入門)、②鹿野氏(IBM Bob でアプリ開発)、③西川氏(IBM Bob でIaCの活用)
2. 発表①:IBM Bobの無料トライアルを始めてみた(田中氏)
登壇者プロフィール
:フリーランスエンジニア(Webフロントエンド中心)、IBMチャンピオン
導入の経緯
:ゴールデンウィーク前頃にIBM Bobの情報をキャッチアップし、無料トライアルを開始
インストール手順
:
IBM公式ページから無料トライアルを開始、既存IBMアカウントでログイン
30日間の無料体験(Bobコイン40枚付与)
Windows向けインストーラーをダウンロード・インストール(特にハマりなし)
初回起動時にVSCode設定の移行を促されるが、スキップ可能
ブラウザ経由でIBMアカウント認証を行いIDEと連携
良かった点
:
VSCodeライクなUIで開発環境として馴染みやすい
日本語入力が非常に安定している
(他のCLIベースのコーディングエージェントでは入力が乱れることがあるが、IBM Bobでは問題なし)
フォルダ名変更時にセッション履歴が別管理になるなど、プロジェクト管理がしっかりしている
独自の「経緯管理システム」との連携検証
:
AIセッション間の申し送りファイルや知見ノートを自動生成する仕組みをIBM Bobで動作確認
NPXでGitHubリポジトリからテンプレートを取得・配置する指示(Markdown形式)が正常に動作
Markdownの指示書(約41行)の読み込みコストは約0.17〜0.05 Bobコインと軽量
Claude CodeやCursorと同様の運用が可能と確認
まとめ
:
IBMアカウントがあればサクサクインストール可能
日本語入力の安定性とVSCodeライクな操作感が高評価
他のコーディングエージェントと同様のMarkdown指示書運用が可能
3. 発表②:IBM Bobでオブザーバビリティ教育用アプリを開発(鹿野氏)
登壇者プロフィール
:マルチ/ハイブリッドクラウドのマネージドサービス担当、IBMチャンピオン・Datadog Ambassador等、子ども向けプログラミング教室も運営
背景・課題
:
マルチクラウド運用においてオブザーバビリティ(可観測性)の重要性が増しており、技術者育成が急務
座学だけでなく、実際に障害を体験できる教材アプリが必要
アプリ開発自体に時間をかけたくないため、AIを活用
作成したアプリの要件
:
3層アーキテクチャ(Webサーバー・APIサーバー・DBサーバー)をコンテナ化(Ubuntu Server上)
昭和レトロ風フラッシュクイズアプリ(DBに問題を格納、APIでログイン・正解確認、WebブラウザでUI表示)
意図的な障害(DBの不整合、APIの遅延、バリデーションエラー等)を5%の確率で発生させる仕組みを組み込む
IBM Bobでの開発フロー
:
Planモード
で要件定義(31行)から設計書を自動生成
Codeモード
に切り替えて実装(コンテナ構築、Nginx・MySQL等のセットアップ)
ほぼ連続自動生成で実装が進む(途中で止まって質問するケースが少ない)
バグ修正(ポート競合、文字化け、Datadogとの設定ずれ等)
Claude CodeとIBM Bobの比較
:
同一の要件定義(31行)・同一プロンプトで両者に設計書を作成させ比較
Claude Code:質問2つ(フロントエンド実装方法・コンテナ起動方法)→800行の基本設計を生成
IBM Bob:質問3つ(フロントエンド技術・オブザーバビリティの実装範囲・コンテナ構成)→700行の基本設計を生成
設計ドキュメントの充実度
:IBM BobはAPIサーバーのトレーニング手順・フロントエンド仕様・使い方ガイドなど詳細なドキュメントを自動生成する点が優れている
実装フェーズ
:IBM Bobはステップごとの進捗が細かく表示され、全体を俯瞰しやすい
インフラ連携
:GitHub経由でサーバーにデプロイする部分など、AIから見えない領域での差異が若干あった
総評
:ほぼ同等の成果物が得られた。IBM Bobは「計画→実装→検査」の一気通貫が強み
成果
:
数ヶ月かかる見込みだった教育用アプリが約2日で完成
Datadog・IBM Instanaによるオブザーバビリティ監視(コンテナ監視・アプリケーションモニタリング・DBモニタリング・ユーザーモニタリング)を実装
実際に研修会を開催し、ミッション達成
デモ(参加者によるアプリ操作)
:
参加者がフラッシュクイズにアクセスし、意図的なエラー(バリデーションエラー等)を発生させた
Datadogダッシュボードでリアルタイムにアクセス数・エラー・コンテナリソース(CPU・メモリ・ネットワーク)を確認
11アクセス・複数のバリデーションエラー(ニックネーム8バイト以上制限)が記録されていることを確認
今後の展望
:IBM Cloud上でのデプロイ、IBM Db2・Code Engine等のIBMサービス活用を予定
4. 発表③:IBM BobとIaC Spec Kitを使ったTerraformによるIBM Cloud Code Engine上へのNode-REDのデプロイ(西川氏)
登壇者プロフィール
:IBMチャンピオン10年目、大学准教授(クラウド・IaC教育)、企業向け出張勉強会も実施
IaC(Infrastructure as Code)の概要
:
インフラをコードで定義・管理することで再現性向上・コスト削減・変更履歴管理・チーム共有が可能
ブラウザのGUI操作より効率的(特にさくらのクラウド等、GUI操作が煩雑なケース)
主要ツール:Terraform(HashiCorp)、AWS CloudFormation等
TerraformはHashiCorpがIBMグループ傘下に入っており、主要IaCツールがIBM系に集約されている点が興味深い
Terraformの基本フロー
:
.tfファイルで定義 → terraform init(初期化)→ terraform plan(プレビュー)→ terraform apply(デプロイ)→ terraform destroy(削除)
IBM BobとIaC Spec Kitの組み合わせ
:
IBMがGitHubで公開している「IaC Spec Kit」を使用(仕様駆動開発向けテンプレートのIaC特化版)
IaC Spec KitはIBM Bobに対応していることを確認
環境:Windows上のWSL(Ubuntu)でTerraform・IBM Cloud CLIをインストール、bobideコマンドでIBM Bobを起動
IBM Cloud APIキーとリソースグループ名の事前準備が必要
実施内容と気づき
:
ispec initコマンドでプロジェクト初期化、AIアシスタントとしてIBM Bobを選択
ispecコマンドで仕様を対話的に定義し、ispec planで詳細設計を生成
自動承認を無効化
して、IBM Bobの操作を1つずつ確認しながら進めることを推奨(指示外の操作を防ぐため)
IaC Spec KitのサンプルにはWordPressなど課金が発生するリソースが含まれているため、ドキュメントを必ず確認すること(西川氏自身も課金が発生した)
事前に実装計画書(仕様書)を別ツール(例:Graniteモデル等)で作成してからIBM Bobに渡す方が効率的と反省
現在、Graniteモデル(4.1等)とIBM Bobを組み合わせた検証を継続中
完成した定義ファイルでCode Engine上にNode-REDが動作することを確認(メモリ割り当て等のスペック指定が必要)
5. 全体ディスカッション(アスクスピーカー)
Bobコインの繰り越し・リセットについて
:
月末リセットではなく、契約開始日(アニバーサリーデート)にリセットされる仕組み
繰り越しはされない可能性が高く、使い切ることを推奨
残り月間使用量90%残存の状態を確認(Terraformを多用しても大量消費にはならなかった)
Bobコインの価格感
:
1コインあたりの価格は不明瞭だが、外部記事によると小規模アプリ(Node.js、画面遷移なし、単純なCRUD)で約2〜2.5コイン程度
40コインあれば小〜中規模アプリを複数作成可能な水準
田中氏の41行指示書読み込みは約0.05〜0.17コインと軽量
IBM Bobに直接コインの価格感を質問したところ、具体的な回答が得られた(1000〜1500円相当との示唆)
Claude Code・GitHub Copilot・IBM Bobの使い分け
:
Claude Codeは設計〜コーディングの一気通貫が快適で、多くの参加者がメインで使用
GitHub Copilotは細かい質問・コードレビュー用途に使い分け
IBM BobはClaude Codeに近い使用感で、設計書生成・ドキュメント作成が充実
鹿野氏:「IBM BobはClaude Codeに近い方だった」と評価、社内説明の根拠として活用予定
内部モデルについて
:
IBM BobがどのAIモデル(Granite、Llama等)を内部で使用しているかは明示されない
Claudeは使用しているが、他モデルについては直接質問しても明確な回答が得られないケースあり
サブエージェント的に複数モデルが選択・使用されている可能性
自動承認モードの使い方
:
西川氏:IaCのような課金リソースを扱う場合は自動承認を無効化し、1ステップずつ確認を推奨
鹿野氏:アプリ開発では自動承認モードを有効にして一気に作成させる方が効率的(前のCopilotとの違いを実感)
インフラ・DB操作(特にDELETE・SELECT等)は暴走リスクがあるため慎重に
システム・インフラの知識がある程度ないと、AIの暴走を見抜けないリスクがある
SSH・ファイル転送について
:
ローカルWindowsからリモートサーバーへのSSH接続はPowerShellのSSHコマンドを使用してIBM Bobに指示
ファイル転送(SCP等)もIBM Bobに依頼可能だが、本番環境への直接操作は慎重に行うべき
IBM Bobの利用形態(CLI・IDE・その他)
:
IDE以外にCLIでの利用も可能とのこと(詳細は未検証)
フロントエンドが異なるだけで内部環境は共通と推測
JICUGコミュニティ紹介と本日のアジェンダ
JICUG(Japan IBM Cloud User Group)は、IBM Cloudを活用するユーザーが運営するユーザーのためのコミュニティであり、IBMが主催するイベントとは異なる立場で運営されている。
IBM Cloudの契約有無や製品使用の有無を問わず、IBM CloudやAIに興味のある人なら誰でも参加可能なオープンなコミュニティである。
今年のテーマはAIであり、IBM Bobとその周辺技術の普及と盛り上げを目的としている。
ユーザー同士が技術情報を共有し、横のつながりを持つことでコミュニティとして成長していくことを目指している。
本日のアジェンダは3つのセッションで構成されており、田中氏によるIBM Bobの無料トライアル体験報告、鹿野氏によるアプリケーション開発事例、西川氏によるIaCとIBM Bobを活用したインフラ構築体験が予定されている。
各発表は約15分ずつ行い、最後にアスクスピーカー(座談会)形式の自由討論時間を設ける構成となっている。
田中氏:IBM Bobの無料トライアル初体験レポート
田中正吾氏はWebフロントエンドを中心に生成AI・IoT・XRなどを活用するフリーランスエンジニアであり、IBMチャンピオンでもある。
ゴールデンウィーク直前頃からIBM Bobを調べ始め、IBMアカウントを既に保有していたためスムーズに無料トライアル(30日間)を開始できた。
IBM Bobのインストーラーはシンプルな手順で完了し、VSCodeライクなUIが起動することで、普段の開発環境とほぼ同じ感覚で使い始められた点を高く評価した。
特に強調したポイントとして、日本語入力(IME)が非常に安定しており、他のコーディングエージェントツールで見られる入力のズレや文字化けが発生しなかった点を挙げた。
自身が運用している「経緯管理システム」(AIセッションの申し送りや知見蓄積のためのMarkdownベースの仕組み)をIBM Bobで動かす検証を行い、NPX経由でテンプレートを取得・配置する一連のフローが正常に動作した。
Markdownで記述した指示書(約1〜2枚程度)をIBM Bobが正確に理解し、ヘルプファイルの呼び出しや申し送りの生成なども意図通りに機能し、消費したBobコインも軽微であった。
他のコーディングエージェント(Claude Code、Cursor等)と同様の運用が可能であり、プロトタイピングや0→1開発への活用を引き続き進めていく意向を示した。
司会者(鹿野氏):IBM BobによるObservability教育用アプリケーション開発
マルチクラウド・ハイブリッドクラウドのマネージドサービスを担当しており、オブザーバビリティ(UI・アプリ・DB・インフラを横断した可観測性)の技術者育成が課題となっていた。
座学だけでなく、実際に動作するアプリケーションを使って障害を体験・分析するトレーニング環境が必要だったが、3層アーキテクチャ(Web・API・DBサーバー)の構築には多大な時間がかかる。
時間を節約するためにAIを活用する方針を採用し、普段使っていたClaude CodeおよびGitHub CopilotでまずClaude Code版を開発した後、IBM Bobで同じフラッシュクイズアプリを再開発することにした。
IBM BobとClaude Codeを同一の要件定義・同一プロンプトで比較することで、両ツールの特性の違いを実測する絶好の機会となった。
開発したアプリは「フラッシュクイズ」で、データベースに昭和トリビア問題を入れ、APIサーバー経由でログインや回答取得を行い、Webブラウザで表示する3層構成のコンテナアプリである。
アプリには意図的な障害(DBの不整合・APIの遅延・バリデーションエラー等)が仕込まれており、Observabilityツールで観測・分析するトレーニング教材として設計されている。
司会者(鹿野氏):Claude CodeとIBM Bobの比較検証
設計・実装フェーズの比較
たった31行の要件定義を起点として、Claude Codeは2つの質問のみで800行の基本設計書を生成し、IBM Bobは3つの質問(フロントエンド・Observability・コンテナ構成)のうえで700行規模の設計書を生成した。
Claude Codeは設計完了後に「実装するか詳細設計に進むか」を選択でき、実装フェーズでは5段階のフェーズを定義して連続的にコーディングを進めた。
IBM Bobは実装フェーズで細かいToDoタスクを事前に列挙し、ステップごとの進捗を可視化しながら実装を進めるため、全体の手順が把握しやすかった。
IBM BobはドキュメントやAPIサーバーのトレーニング手順書・フロントエンド仕様・使い方ガイドなど設計ドキュメントを充実して生成する点で優れていると評価した。
発生したバグとしては、ポートの競合・日本語の文字化け・Datadogとの設定ミスマッチなどがあり、要件定義の不十分な点が原因だったと振り返った。
数ヶ月かかるはずだったObservability教育教材の開発がAI活用により約2日間で完成し、Claude Code・Copilot・IBM Bobそれぞれの役割を使い分けることの重要性を示した。
成果とObservabilityデモ
完成したシステムはWebサーバー・APIサーバー・DBサーバーの3コンテナで構成され、Datadogエージェントコンテナも加えた4コンテナ構成でモニタリングが可能になっている。
参加者にフラッシュクイズのURLを共有しリアルタイムでアクセスしてもらい、Datadogのダッシュボードで11件のアクセスやエラー発生が即座に可視化されることをデモした。
8バイト以上のユーザー名が必要にもかかわらず4文字で入力されたことによるバリデーションエラーが、リモートからでも詳細内容まで確認できることを実演した。
Datadogダッシュボード上でWebコンテナ・APIコンテナ・DBコンテナそれぞれのCPU・メモリ・ネットワーク・ディスクの状態をリアルタイムで観測でき、参加者のアクセスによる負荷変化も可視化された。
IBMのInstanaなどのモニタリングツールでも類似の観測が可能であると言及し、今後IBM Cloudへの移行やCode EngineおよびIBM Db2などのIBMサービス活用も検討していることを紹介した。
IBM Bobの強みとして「計画・実装・検査まで一気通貫で行える点」を挙げ、知識補完・実装・動作確認まで一貫してサポートしてくれることで、従来は数ヶ月かかる作業が2日で完成した。
西川氏:IBM BobとIaC Spec Kitを使ったCode Engine上へのNode-REDデプロイ
IaC(Infrastructure as Code)の概要とTerraformの基礎
西川浩平氏はIBMチャンピオン10年目の准教授であり、大学でIaCを教えるほか企業向け出張勉強会でAWSやさくらのクラウド向けTerraformハンズオンを実施している。
IaCはインフラ構成をコードで管理することでコスト削減・変更履歴の管理・チーム共有・再現性向上などのメリットがあり、ブラウザ上のポチポチ操作より効率的な場面が多い。
主要なIaCツールであるTerraformおよびAnsibleはRed Hatを傘下に持つIBMグループ製品であり、主要なIaCツールがIBMの傘下に入っている点が興味深いと述べた。
Terraformのワークフローは「terraform init → terraform plan(プレビュー)→ terraform apply(デプロイ)→ terraform destroy(削除)」の流れで進める。
今回はWindows上のWSL(Ubuntu環境)にTerraformとIBM Cloud CLIをインストールし、IBM BobのIDEをWSLから起動して作業した。
IBM BobからIBM Cloudを操作するためにはIBM Cloud APIキーとリソースグループ名を事前に用意する必要があり、IAMコンソールからAPIキーを作成する手順を説明した。
IBMのIaC Spec Kitを使った実装とデモ
IBMがGitHubで公開している「IaC Spec Kit」はIaC向けのテンプレートキットであり、IBM Bobを含む複数のAIアシスタントに対応していることを確認した上で採用した。
IaC Spec Kitのサンプル(WordPressなど)には課金が発生するリソース(Database for MySQLなど)が含まれているため、ドキュメントをよく読まずに実行すると意図せず課金が発生する危険性がある(実際に少額の課金が発生した)。
操作手順は「ispec init(仕様定義)→ ispec plan(技術的詳細設計)→ IBM Bobと対話しながら定義ファイルを作成」という流れで、自動承認を無効化して逐次確認しながら進めた。
IBM Bobは指示外の操作を自発的に実行しようとする場合があるため、自動承認モードを無効化して作業を一つひとつ確認することが重要であると強調した。
完成した定義ファイルはCode Engine上でNode-REDを動作させるTerraform設定であり、コンテナのメモリ割り当てや出力(output)定義を適切に指定する必要があることを実例で示した。
今後はGraniteモデル(4.1等)で事前に実装計画書を作成し、それをIBM BobのIaC Spec Kitに投入するハイブリッドアプローチを検証中であると述べた。
座談会:Bobコイン課金体系・ツール比較・AIエージェントの注意点
IBM Bobの無料トライアルで付与される40 Bobコインがトライアル期間終了後に持ち越されるかどうかが参加者間で話題となり、西川氏のアカウント画面で「月間予算残り90%・6月14日リセット」が確認され、アニバーサリー方式(契約日から1ヶ月ごと)でリセットされることが判明した。
Bobコインの価格感についてIBM Bobに直接質問したところ、小規模アプリ(Node.jsサーバーサイド+フロントエンド程度)であれば2〜2.5コイン程度で作成可能であり、40コイン(≒1,000〜1,500円相当)で十分な開発ができることが示された。
Claude Codeは使用量が上限に達しても一定時間後にリセットされて再利用できる一方、IBM Bobはコイン制のため使い切ると追加購入が必要となり、課金体系の違いが実用面での差異として挙げられた。
ツールの使い分けについて、設計〜コーディングまで一気通貫はClaude Code、細かいコードレビューやバックはGitHub Copilotという使い分けが最適との意見が共有され、IBM BobはClaude Codeに近い一気通貫型であるとの認識で一致した。
AIコーディングエージェントにインフラ操作(Terraform等)をさせる際は、課金対象リソースの自動作成・意図しないファイルの追加・データベースへの不用意なクエリ実行などのリスクがあるため、自動承認モードを無効にしてステップバイステップで確認することが重要と強調された。
IBM BobがバックエンドでGranite等のモデルをどのように使い分けているかは公式には明言されておらず、サブエージェントとして内部的に選択されている可能性があるとの推察がなされた。
クロージング:次回開催案内とまとめ
本日は3名それぞれ異なる視点(初体験・アプリ開発・インフラ構築)でIBM Bobを紹介する充実した内容となり、入門から実践まで段階的に学べる構成だったと総括された。
次回のJICUGイベントは毎月1回のペースで開催予定であり、次回は6月30日に開催が決定している。
今後のテーマとしてインフラ領域へのAI活用が計画されており、IBM Cloud上でCode EngineやIBM Db2などのIBMサービスと連携した取り組みが予定されている。
参加者全員がIBM Bobの実用性を確認し、Claude Codeと比較しても遜色ない一気通貫型の開発体験ができるツールであるとの共通認識が得られた。
AIコーディングエージェントを安全に活用するためには、インフラやシステムの知識を持った上で暴走を見抜く能力が必要であり、事前の仕様書作成と逐次確認が重要であることが本日の共通した学びとなった。